何を摂ればいいの?

サプリメントで補充すべき栄養成分には優先順位があります

サプリメントで“お金と時間の無駄遣い”をしていませんか?

サプリメントについて最もよくある質問は、“どんなものを摂ればいいのか”です。

おそらく、“何となくよさそう”という、いい加減な理由でサプリメントを選んでしまいがちだし、また、選んでしまわざるをえないということがあるからでしょう。

因みに、過去に実施したアンケートでは、全体の半数以上の方々がサプリメントを利用されていましたが、その種類は、なんと!50種類以上、そして、一つの種類のサプリメントの平均利用期間は、約3ヶ月でした。

その実態を簡単にまとめてみると、たくさんの種類があってよく分からないので、“口こみ”や“体験談”で、心が騒ぎ、なんとなくよさそうというイメージで飲みだしたものの、そのうち、別の“なんとなくよさそう”なものに変えてみた。

概ね、こんな傾向が“なきにしもあらず”といった感じでしょうか。

なぜ、このような“お金と時間の無駄づかい”をしてしまうのでしょう?

それは、妊娠を望む女性や男性にとって、「摂取すべき栄養成分の優先順位」に照らしてなかったからでしょう。

後々、後悔したくないからこそ正しく知っておきたいこと

妊娠を切望し、後々、後悔したくない、だから、努力を惜しみたくないというのは、当然の人情です。

だからといって、何でも試してみるというのは、効率が悪過ぎるということなのですが、私たちには、どうも、“秘薬”を求めてしまう性向があるようです。

特に、困っていることがあると、その傾向が強くなりますね。

例えば、秦の始皇帝が不老長寿の秘薬を求めたように。

もしかしたら、“奇跡”を期待する心情は、人間の遺伝子にプログラムされているのかもしれません。

ところが、現代の抗加齢医学の発展は、私たちが健康に長生きするための“秘薬”などは存在しないことを、明らかにしてくれています。

健康長寿の秘訣は、バランスよく、かつ、食べすぎないこと、適度に身体を動かすこと、そして、心豊かに人生を楽しむことと、既に、科学的に、証明され、わかっています。

つまりは、特定の成分を摂取することで、健康に長生きできるほど、人間の身体は、単純にはできていないということのようです。

さて、私たちの最大の関心事である、“妊娠の可能性を最大にする”ことについても、同様のことが言えるわけです。

食べれば、妊娠できるような“奇跡の食品”などありませんし、飲めば、妊娠できるような、“魔法のサプリ、健康食品”なども存在しないのです。

妊娠のメカニズムを考えれば、誰にでもわかることです。

女性でいいますと、卵巣と子宮だけが、また、男性では、精巣だけが、独立して働いているわけではないということですね。

それぞれの生殖器官へのスムースな血液循環があってこそ、それぞれの機能を維持するのに不可欠な栄養素やホルモンが供給され、不要な老廃物を運び出してくれるわけで、そうして初めて、卵子がピチピチに成熟し、精子が元気に育まれるのです。

もはや、釈迦に説法ですね。

妊娠できる力を備えた生殖細胞が育まれるのも、その後、胚が、着床し、正常に分割成長を繰り返すのも、外から摂り入れるべき物質という観点から言えば、人間が、身体を健全に維持するために必要とされる、おおよそすべての成分が関わっているわけです。

どこかに過不足があったり、不必要な有害な物質が過剰になると、身体のどこかにきしみが生じて、生殖活動を阻むことになってしまうのです。

決して、特定の成分だけが、鍵になるということはあり得ないわけです。

補充すべき栄養成分に優先順位があります

生殖器官が健全に機能するために必要とする成分の優先順位は、すなわち、人間が生きていくうえで、“絶対に”必要とする成分の優先順位と完璧に合致しています。

大切なもの、すなわち、それがないと生きていけない時間が短い順です。

空気 → 水 → 3大栄養素 → 2大栄養素 → その他の栄養素

3大栄養素は、もちろん、たんぱく質、糖質、脂質で、2大栄養素は、ビタミンミネラルです。

ここで、忘れてはならないのは、すべて、一つ前の成分が存在しないと、その成分は、満足に、働くことができないということです。つまり、エネルギーの材料になる3大栄養素をたくさん摂っても、酸素や水が不十分であれば、エネルギーを効率的に産生できなくて、いくら、2大栄養素であるビタミンやミネラルをたくさん摂ったとしても、3大栄養素のバランスが悪ければ、仕事にならないんですね。

すべての栄養成分も、体内で、ひとりぼっちで孤独に仕事をしているわけではなく、他の栄養成分と連携、協力することで、はじめて、力を発揮できるのです。

もちろん、一人で、目に見えるような働きをする成分もありますが、それは、お薬の範疇にあるもので、時に、1人で、暴走したりするの(副作用)で、やっかいな存在ですから、きちんと管理する必要があります。

妊娠の可能性を最大にする、すなわち、生殖器官が、本来の役割をまっとうするためには、きれいな空気や水、そして、バランスのよい食事を通じて、まずは、3大栄養素、そして、2大栄養素を過不足なく取り入れること、そして、補充すべき栄養素という観点で言えば、まずは、基本的な栄養素である「ビタミンとミネラル」を選択すべきです。

その上で、それぞれの状況に応じて、必要であれば、プラスするというのが、正しいやり方です。

基本となる3大栄養素やビタミンミネラルをおろそかにして、それ以外のサプリメントや健康食品を摂取しても、順番が逆で、摂取する意味がさほどないのもこのためです。

いくら魅力的なキャッチコピーや体験談で宣伝していても、です。

また、いわゆる、エビデンスという観点からは、妊娠の可能性を最大にするということで、きちんとした検証をされているのは、マルチビタミンミネラルだけです(※1)。

サプリメントはバランスのよい食生活の延長にあるべきものです

ちゃんと食べていれば、サプリメントは不要なのです。

反対に、たばこ(“空気”の範疇ですね)を吸ったり、添加物まみれの加工食品を、普通に食する日常生活をおくりながら、サプリメントを摂取するというやり方は、まさに、愚の骨頂です。

サプリメントは、あくまで、「主」ではなく、「主」を「補充」するものです。

まずは、“バランスのよい食事”ありき、です。

問題は、現代の食のあり方です。

そもそも、第一次産業(農業、漁業)が主たる産業であった時代に比べて、食品に含まれる栄養素の量が減っていることは、日本食品標準成分表を見比べれば、一目瞭然です。

スーパーにいけば、もはや、“旬”という言葉が、死語になってしまったかのようです。

利益や効率を優先する食品産業に、食材の調達から調理の大部分をゆだねざるを得ない、現代の食文化を考えると、バランスのとれた食生活を心がけていても、過不足なく微量栄養素を摂取できるとは言い難い状況であることも、衆目の一致するところです。

厚生労働省が、妊娠前の女性に、葉酸をサプリメントで摂取することを推奨する意味を、私たちは、深く考えなければならないのでしょう。

もちろん、無農薬や有機に徹底してこだわり、自分で、こだわって、調理するというやり方もあります。

そして、その解決策の1つとして、サプリメントで、妊娠の成立の重要な役割を担う栄養素を補充する、というやり方もあるということです。

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